自律神経失調症とは、特に原因が思い当たらないのに様々な症状が現れれる状態のことをいいます。

慢性的な疲労、だるさ、めまい、動悸、ほてり、不眠、胃腸症状、耳鳴り、手足のしびれ、口やのどの不快感、頻尿、残尿感。精神的な症状としてはイライラ、不安感、疎外感、落ち込み、憂鬱、感情の起伏が激しい、やる気が出ないなど症状は多岐にわたりますが、これほどまでの多くの症状をもたらす『自律神経』とはいったいなんのでしょう？

「現代人は自律神経が乱れている。」

このような事は誰でも1度は聞いたことがあるのでは無いでしょうか？

最近、テレビや本などメディアでも「自律神経」について取り上げられる機会が増えてきました。

不安や恐怖は自律神経を乱す最大の要因になりますが、現在、自律神経に関して必要以上に不安や恐怖を煽る情報が溢れています。

余計な不安に振り回されないためにも、自律神経についてきちんと知っておくことが重要です。

神経とは、生きていく活動に関わる情報を、体の中で伝達する働きを持つものです。

神経は大きく二つに分けられます。

指を曲げる、膝を伸ばす、腰をかがめるなど、意識できる活動に関わる神経を体性神経と言います。

一方、血圧の調整や、発汗、脈拍、胃腸の働きなど、無意識に行われる活動に関わっている神経を自律神経といいます。

このように神経は、意識的に働かせるものと、無意識で働いているものの二つがあります。そのうちの無意識に働きている神経のことを自律神経といいます。

と、書くと体性神経と自律神経は同列に扱われるように思いますが、実は全然違います。

人間の生命活動で、意識できる部分は非常に限られてて、大部分は無意識にコントロールされています。

無意識=自律神経、意識=体制神経となると、自律神経は、体制神経では到底不可能な量の処理を常に行っています。情報量で比べると、自律神経で行われている活動は、体制神経でできるものの数千倍あると言われています。生きていく上で活動の大部分は無意識によるもの、つまり自律神経の働きによるものと言えます。

さらに言い換えると、あなたの生命活動がほぼ自律神経によるものならば、病院で「自律神経失調症ですよ」と言われることは「あなた調子悪いですよ」と言われているのと同じくらいザックリとしたことです。原因がよく分からない症状をすべて自律神経失調症と曖昧にくくる傾向にありますが、必要以上に自律神経失調症という言葉に振り回されて不安に感じる必要はありません。

当院では自律神経の失調に伴う慢性的な疲労、だるさ、めまい、動悸、ほてり、不眠、胃腸症状、耳鳴り、手足のしびれ、口やのどの不快感、頻尿、残尿感、イライラ、不安感、疎外感、落ち込み、などといったあなたの訴えのある症状に向き合って施術をしていきます。